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臨床工学科
当院の臨床工学科では4名の臨床工学技士が勤務しており、新病棟建設(平成17年4月開設)と共に臨床工学科として独立し業務に当たっております。ここで「臨床工学技士って何?」と思った方も数多くいらっしゃると思います。我々、臨床工学技士は比較的新しい資格であるとともに、看護師など他の医療職種に比べ患者様と接する機会が少なく、認知されにくい職種であります。ここでは臨床工学技士の紹介と当院での活動内容などを紹介したいと思います。
臨床工学技士の紹介
近年の最新高度医療は、医学と科学技術が高度に融合した臨床工学の発展に伴ない、より精密に、より複雑に進化している医療機器なしには成り立たないと言われています。特に、人工透析装置、人工呼吸装置等 人の呼吸,循環又は代謝の機能を代替または補助するために使用される生命維持管理装置は、医療の分野に大きな役割を果たしています。しかし、生命維持管理装置の操作及び保守点検には、医学的知識ばかりでなく、工学的知識も必要になり、さらに装置そのものも時代とともにますます高度かつ複雑なものとなってきています。このため、医学的知識と工学的知識を併せもつ資格として1987年に臨床工学技士法が制定されました。
臨床工学技士は医師の指示のもとに、生命維持管理装置をはじめとした医療機器の操作、および保守点検を行うことを業務とする国家資格として誕生したのです。生命維持装置とは、人工透析装置や人工呼吸器などを指し、いずれの機器も高度化・複雑化された専門性の高い機器です。それら医療機器の操作・保守管理を通じ、臨床工学技士は医師や看護師その他の医療関係者との緊密な連携を図り、適正な医療の確保に努めながら働いております。
業務内容
1.血液浄化業務
血液浄化とは、血液透析療法・血液濾過療法・血漿交換療法 ・血液吸着療法などの総称で、体内に貯まった老廃物などを排泄、もしくは代謝する機能が働かなくなった場合に行う治療法です。各々の血液浄化療法には、専用の機器・装置が用いられます。その機器や装置の操作、および保守点検を行っております。
血液浄化センターでは、人工透析開始時から終了時の回収作業までの臨床業務、透析装置の点検・修理等の機器管理業務などを行っています。透析を行うにあたって必要となるベッドサイドコンソール、透析液供給装置、透析液粉末溶解装置、透析用水装置を毎日点検し、異常時には機器メーカーとの連絡により機器操作や部品交換等の対応にあたり安全な透析療法の実施に努めています。
また、医療材料の管理として、ダイアライザ、透析回路、穿刺針、透析液などの物品注文・管理を行うと共に、新しい医療材料の評価をし、採用の提案などをしています。
当院の血液浄化センターは、ベッド数17床で、月・水・金曜日は午前・午後の2クール,火・木・土曜日は1クールでの血液透析療法を行っています。維持透析患者様や入院中の透析導入目的の患者様、糖尿病の合併症からの腎疾患患者様や循環器疾患で体液貯留状態の患者様など当院で治療される患者様の病態はさまざまです。そのため、患者様1人1人の血液データ等の管理を行うことでより良い透析治療に努めています。また、術後など病室での血液浄化療法を行うこともあります。
2.人工呼吸器業務
人工呼吸器はヒトが呼吸に関する何らかの障害を負ったときにその呼吸を補助または代行する装置です。このような装置は生命維持管理装置、あるいは生体機能代行装置とも呼ばれます。 本院では生命維持管理装置である人工呼吸器を10台保有しています。臨床工学科では、その人工呼吸器の始業・終業点検,貸し出しを含めた保守管理業務を行っています。また、動作中の人工呼吸器の巡視点検を行っております。各科・病棟の依頼に応じて人工呼吸器の勉強会の実施を随時開催しています。 |
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3.ME機器保守管理業務
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中央管理方式を実施しており、輸液・シリンジポンプ、人工呼吸器などの医療機器の貸し出し業務やME機器の点検、修理などの保守業務を行っています。コンピュータにより医療機器の貸出や保守点検の履歴を監視し問題の発生を未然に防ぎます。また、問題の発生した医療機器を交換・回収し、点検や修理、機器メーカーへの修理依頼等を迅速に行い、病院での診療に問題が起きないよう常に医療機器を管理しています。さらに、病院内の医療機器の使用者に対しては、正しい取扱い指導を行うなど、適切かつ確実な安全管理体制を支援しています。そのほか、手術室にて麻酔器などの医療機器点検を行ない、安全な治療の確保を図っています。 |
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4.心臓カテーテル検査業務
冠状動脈造影・カテーテルインターベンションでは、ポリグラフ、血管内超音波装置(IVUS)を用い、圧解析、画像解析を行ない、適切な医療材料の選択を行っています。
メッセージ
臨床工学技士の業務は多種多様であるため、患者様、医療従事者、医療機器、医療施設を対象に様々な場所、場面で業務を行う可能性があります。そのため、医学、工学の幅広い知識が必要なのはもちろんのこと、他職種との良好な信頼関係を築く能力も必要とされます。
「安心で安全な医療」を提供するため、医療機器に対する安全対策の充実と、臨床工学技士の医療技術、資質の向上を推進したいと考えています。
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