診療科・専門外来のご案内
薬剤部「患者さんへ」
(4月、7月、10月、1月に更新予定)
Vom Apotheker~薬に関する情報をお届けします~
点眼剤の正しい使い方について
点眼剤を正しく使用していますか?点眼剤は、正しく使用することで本来の使用効果を発揮し、点眼剤を清潔に保つことができます。一度正しい手順を確認してみましょう。
- きれいに手を洗います。
- 指で下まぶたを軽くひき、上を見るように顔を傾け、点眼します。
- 点眼剤が流れ出ないようにしばらくまぶたを閉じるか1分程目頭を押さえます。
- 眼から流れ出た点眼剤は清潔なガーゼやティッシュで拭きとります。
また、2種類以上の点眼剤を使用する場合は、5分以上間隔を置いてから次の点眼剤を使用しましょう。
点眼する際、何滴も挿した経験はないでしょうか。点眼剤は、1回1滴※で十分です。結膜嚢という涙や点眼剤が溜まる部分の用量は30μLです。点眼剤はどれもおよそ1滴30~50μLになるように作られています。そのため、多く点眼しても流れ出てしまうだけですので、1回1滴で十分な量が点眼できます。
※点眼量:医療用点眼剤は医師の指示、一般用点眼剤は用法・用量に従って下さい。
持参薬について
当院では入院や入院予定の際に患者さんが普段飲んでいるお薬を薬剤師が調べ、医療スタッフにその情報を伝えるという「持参薬鑑別報告」を行っています。これにより患者さんが服用しているお薬の情報を、医師をはじめとする医療スタッフが共有することができ、患者さんの治療がよりスムーズに行えるようになります。そのため入院の際には、普段使っているお薬やサプリを持ってきていただくようにお願いしていますので、ご協力をお願いします。
お持ちいただいたお薬が当院では採用していない場合もありますが、その場合は代替薬を薬剤師が医師に提案しています。そのため、見た目やお薬の名前が変わったりすることもありますが、患者さんにはその都度、病棟薬剤師から説明させていただいていますので、ご質問やご不明な点がありましたらお気軽にお聞きください。
医薬分業とは
医薬分業とはお薬の処方と調剤を分離し、それぞれを医師、薬剤師という専門家が分担して行うことを意味しています。医薬分業の歴史は中世ヨーロッパの神聖ローマ帝国の時代に遡り、日本においては明治時代から始まりました。
現在では、医師が診察を行ったあと処方箋を発行し、その処方箋をもとに薬剤師が調剤するという方法で医薬分業は行われています。処方箋にはお薬の名前や量、使い方が書かれており、街の保険薬局では薬剤師がお薬の量や飲み合わせ等を確認の上調剤します。そして患者さんには、処方箋と引き換えにお薬の説明や注意点など説明しながらお薬をお渡しします。
現在の医療は高度化、細分化され様々な専門分野があります。そのため、それぞれの専門家がチームワークを組み、協力し合うことでよりよい医療の提供が図られています。医薬分業は古くからある制度ですが、患者さん個人にあった薬物治療が求められている現在では必要な制度の1つです。
医薬分業のいいことって?
医師が診療に専念し、薬剤師が調剤することにより、お薬の使用がより安全になります。
- 処方箋により、患者さんのお薬の処方内容が明らかになります。
- かかりつけ薬局では患者さんのお薬に関する記録を保管しています。お薬に対するアレルギー、副作用等を記録しておくことで、服用するお薬の安全性を高めることが出来ます。
- 他の病院や診療所から同じお薬が重複して処方されていたり、危険な飲み合わせがあるなど処方内容に疑問がある場合は、薬剤師が医師に問い合わせ、その結果、処方内容の変更や処方中止等の措置がとられることがあります。
- 飲み忘れ・飲み間違いを防ぐために1回に飲むお薬をまとめたり(一包化といいます)、お薬の名前や飲み方、効能・効果、副作用などの情報を書いた文書をお渡しして説明したり、お薬手帳や健康手帳にお薬の情報などの記録をします。
かかりつけ薬局とは
かかりつけ薬局とは、困ったことがあれば何でも相談ができる顔なじみの薬剤師がいる薬局のことです。かかりつけ薬局は1つの薬局に決めておくことをお勧めします。患者さんが使用するお薬の情報をかかりつけ薬局でまとめることで、複数の医療機関から同じお薬が処方されていることに気付いたり、相互作用(飲み合わせ)が起きることを防ぐことが出来ます。
また、薬局では処方箋による調剤のみならず、市販薬や健康食品の取り扱い、介護関連商品の相談なども行っています。例えば、かぜのひきはじめや発熱したときに、薬剤師が症状に合わせて適切なお薬を選ぶお手伝いをしたり、医療機関への受診をお勧めすることもあります。介護の不安や心配ごとも、お薬と健康に関する幅広い知識をもとに解決策を提案することが出来ますので、ぜひ相談できる「かかりつけ薬局」を決めておきましょう。
お薬手帳について
お薬手帳とは、みなさんが使用しているお薬の名前や使い方などに関する情報を、過去のアレルギーや副作用の経験の有無と併せて経時的に記録したものです。現在使用中のお薬はもちろん、過去に使用されたお薬の情報が手帳に記録するため、いつでもご自身のお薬に関する情報を確認することが出来ます。また、診察や調剤を受ける際に、医師や薬剤師にお薬手帳を提示して頂くことでお薬の重複や飲み合わせのチェック、アレルギー歴や副作用歴の確認などが可能となりますので、より安心してお薬を使用して頂くことが出来ます。東日本大震災や熊本地震の際にはお薬手帳が大いに役立ちました。
当院では、お薬手帳に入院中のお薬の使用記録や変更となったお薬などを記載させていただくため、お薬手帳のご提示をお願いすることがございます。当院に来院される際は、お薬手帳をお持ちいただくようお願いします。
後発医薬品(ジェネリック医薬品)について
「後発医薬品」とは、先に開発・販売されてきた「先発医薬品」に対し、先発医薬品の特許が切れたあとで製造された医薬品という意味です。海外では、医師が処方箋にブランド名(商品名)ではなく、ジェネリック名(成分名)を記載することで、後発医薬品を使用する指示とすることから後発医薬品はジェネリック医薬品と呼ばれています。後発医薬品は、規定の試験により厚生労働省に認可された「先発医薬品」と同じ有効成分のお薬であり、新しい技術で味や飲みやすさ、使用感が改善されたものもあります。また後発医薬品は先発医薬品に比べ、開発のコストが低くお薬の値段も安くなります。そのため、後発医薬品を選択することで、医療費の負担を軽減でき、患者さんの自己負担も軽減することが出来ます。
当院では後発医薬品の使用を積極的に行うことで、医療費削減に取り組んでいます。どちらを使用するかは患者さんご自身で選択することが可能ですので、まずはお気軽に医師・薬剤師にご相談ください。
薬学生の病院実習について
薬科系大学6年間の教育の中で、一定の知識と技術を習得した薬学生は病院や薬局でそれぞれ11週間の実務実習が義務付けられています。実務実習を通して、薬学生は学んだ知識や技術が医療現場でどのように生かされているのかを学び、今後の将来を見据える重要な機会となっております。
当院は病院実習受け入れ施設であり、毎年数名の薬学生を受け入れています。患者さんには同意を得た上でお薬の服薬指導を行うことがありますがご理解、ご協力のほどお願いします。
羽島市民病院薬剤部の業務
薬剤師の業務を簡単に動画でまとめましたのでご覧下さい。(1分22秒)
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