がん患者リハビリテーション

当院では、がんのリハビリテーション研修を修了した理学療法士、作業療法士、言語聴覚士が11名在籍しています。 医師、看護師など多職種で連携してがんリハビリテーションを提供しています。

がんリハビリテーションを提供している患者様の対象として、手術前後に関わる周術期の患者様、緩和ケアの方針となった患者様に関わっています。

【周術期のがんリハビリテーション】
手術が決定した患者様に対して、手術前指導を実施しています。手術に伴う合併症を予防するため、手術前に排痰方法や呼吸筋トレーニングなどの呼吸リハビリテーション、起き上がり方法の指導、深部静脈血栓症の予防などを指導しています。患者様が合併症なく早期退院できるように支援しています。

手術後のリハビリテーションは、主治医の離床許可があれば翌日より開始します。 早期にリハビリテーションを開始することで肺炎などの合併症予防を目指します。 手術前の生活に戻れるように支援をします。

【緩和ケアのがんリハビリテーション】
緩和ケアの患者様に対してがんリハビリテーションを実施しています。 患者様1人1人の気持ちに寄り添い、症状の緩和、やりたいことへの支援を行います。 浮腫が強い方にはリンパドレナージ、痛みが強い方には多職種連携しながら日常生活動作の改善や生活の質(Quality of Life)の向上を目指します。 自宅退院を目指す患者様に対しては御家族様への介助方法の指導、福祉用具の提案を行います。